非モテの大きな特徴として、「ストライクゾーンが極端に狭い」という点が挙げられる。
これは男女問わず共通して見られる傾向である。
恋人が長期間いない、あるいは一度も付き合った経験がない人ほど、異性に対する理想像が過度に高くなりがちである。
加えて、その理想から少しでも外れる相手に対しては、最初から関心を持たず、会話すら丁寧にしないことが多い。
そうした態度は、無意識のうちに言動や表情に表れ、結果として自ら出会いのチャンスを潰してしまっている。
たとえば、合コンなどでイケメンがいないときに、露骨につまらなそうに振る舞う女がいる。
本人のルックスはごく普通であるにもかかわらず、態度には不満が滲み出ており、場の空気を悪くする。
こういったタイプの女性に限って、「男運がない」「全然いい人に出会えない」と口にする。
一方で男にも同様の傾向がある。自分の好みではない女に対してはあまり関心を持たず、好みの女性に対してだけ極端に優しくなったり、不自然なアプローチをしたりする。
結果として、誰にも好印象を与えられず、成果につながらない。
こうした状況を抜け出すには、「自分がボールと思う球にも手を出す」という姿勢が不可欠である。
なぜなら、恋愛もまた経験の積み重ねによって上達するものであり、
まずはバットを振らなければ何も始まらないからである。
フツメン以下の恋愛は経験がものをいう
経験値を得るには、まずは打席に立ち、とにかく来た球を振る必要がある。
確かに、自分好みの相手と出会い、しかも好意を勝ち取ることができれば理想だが、現実には経験のない男がそのような成果を出すのは難しい。
イケメンであれば会話下手でも、正確に難があってもモテる。
しかし我々のようなフツメン以下の男にはそれは無理である。
そこで試されるのは恋愛経験である。
まずはコツコツレベル上げをすべき
しかも重要なのは、「結局のところ、どんな女であっても、恋人にするためにやるべきことは変わらない」という点である。初対面でのコミュニケーション、相手への気遣い、デートの誘い方、距離の縮め方――こうした恋愛の基本動作は、相手が美人であろうとそうでなかろうと共通して求められるスキルである。
ただしルックスが良く、多くの男から好意を寄せられてきた女ほど倍率が高く、高いスキルが求められる。
どんな企業も就職活動を経て入社するのは同じだが、良い企業ほど入るのが難しい。それと一緒である。
したがって、恋愛経験が浅い低レベルの状態でいきなり理想の女性にアプローチしても、当然うまくはいかない。
まずはレベル1の相手、理想から少し外れた相手との関わりを通じて、自分の会話力や距離感の取り方を磨き、恋愛における成功体験を積み重ねていくことが必要である。
自分の理想の女しか追わない男は成功体験が得られないので、スキルも磨かれず自信も失う。
結果として恋愛が億劫になり、ますます恋愛市場において成果を出すことが難しくなる。
多少のボール球にも手を出し、自らのスキルを上げ続けることが、非モテから脱却し結果を出すために必要なことである。